LaLa2021年5月号(3月25日発売)の『この凶愛は天災です』第13話!
この記事では最新話のネタバレと考察・感想を紹介しています。
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この凶愛は天災です【第13話】のあらすじ・ネタバレ
お友達計画
混沌と饕餮の喧嘩から嫌気がさし、穏やかな生活を求めて家出した猫美。花魄の元へ身を寄せて、5日が経とうとしていた。
四凶たちがどうしているかと、そわそわする猫美。花魄から愛しの饕餮に会いたくなったかとからかわれるのを受け流しつつ、混沌と饕餮が猫美(勾玉)を5日も放置することなど今までなかったことなので動揺を隠せなかった。
家でなにかあったのだろうか。それとも、二人がまた大喧嘩でもしてるとか――。
その頃、混沌は饕餮の膝枕で休んでいた…かに見えた。
「はい止まって全然だめ」
檮杌のダメ出しが入る。饕餮は混沌の髪を掴み、混沌は饕餮を睨み上げていた。
檮杌は顔が怖い、仲良く見えないと指摘する。何だこれは、という混沌に窮奇が答えた。
「混沌と饕餮おともだち計画ですよ」
二人が争ったから猫美は怒って出て行ってしまったのだ、自分たちを見習って仲良くすれば猫美もきっと帰ってくるだろうというのが窮奇の言であった。それを聞いて、饕餮はやってられるかと返した。
「あんたらは勾玉を狙う敵だ」
特に混沌となど冗談でも仲良くできない、と饕餮は息巻く。それに対し混沌は飄々と嘘をつくな、かまって欲しそうに噛みつくだろうとどこ吹く風だ。仲良しの概念など知らんと言う混沌に、饕餮は破壊するしか能がないお前は他の奴を理解する事もできねえだろと言い放った。
「そういう饕餮は仲良しが何かわかるの?」
檮杌に聞かれた饕餮は、自信たっぷりに当たり前だと答えた。時々頭をなでたり、厳しくして誰が上か分からせてやったりすんだよという饕餮。…間違ってはいないかもしれないが、その対象は犬だ。
饕餮の言葉を黙って聞いていた混沌は、窮奇にお前たちを見習えば猫美は「穏やか」になれるのかと聞いた。そうですよ、と窮奇は適当に答える。
「では試そう」
混沌は後ろから饕餮を抱きしめた…やいなや、饕餮に殴られてしまったのであった。
どう思ってる?
混沌はそれにもめげず、窮奇たちを見習って饕餮と「仲良く」なろうとした。
風呂の時窮奇が檮杌を洗ってやるのを見れば、混沌も饕餮の背中を流そうとし、窮奇が檮杌にご飯を食べさせているのを見れば「餌の時間だ」と饕餮に食べさせようとした。その度に饕餮からは「近寄んじゃねぇ」「さわるんじゃねぇ」と拒絶される。
嫌気がさした饕餮が混沌から離れて森の中を歩いていると、追ってきた混沌に木へ向かって壁ドンされた。
「私と友になれ饕餮」
「いい加減にしろよ てめぇ…」
ここでぶっ殺してやると手を振り上げた饕餮。混沌はそれをかわし、一撃を食らわせて(誰が上か分からせて)から撫でた(頭を撫でる)。
やられた饕餮は、混沌に他者と慣れ合う奴じゃなかったはずだ、自分以外はどうでもいいくせに何でここまでやるんだと尋ねた。
混沌は少し考え、花魄は猫美の望みは穏やかな生活だと言っていた、私はそれを叶えたいだけだと答える。
それを聞いた饕餮は意外そうな顔をした。そんなことをしても力が戻るわけではないのだ。純粋に猫美のためだということだろうか。
「てめぇはあいつを どう思ってんだよ」
混沌は饕餮を置いて立ち上がり、勾玉を手元に置くために必要だからやっているだけだと答えて去っていった。
「本当かよ…」
饕餮には、その言葉がとうてい信じられなかった。
その夜、混沌は猫美の元を訪れた。猫美は、寝台に横たわって眠っている。猫美の寝顔を見ながら、混沌は饕餮に言われたことを思い出していた。
「…私には穏やかな生活がどんなものか分からない」
そうつぶやきながら、眠る猫美の髪を優しく撫でる。
「どうすればお前は笑顔を見せる?」
混沌は顔を上げ、くだらないと一人ごちて窓から静かに出て行った。
窓の閉じる音を聞きながら、実は起きていた猫美はさっき混沌に触れられたところをそっと押さえた。混沌たちは自分のことを気にしていない、そう思っていた。
(理解しようとしてくれていたのでしょうか)
翌朝、花魄から混沌と饕餮が二日前まで猫美の様子を見ていたことを聞いた。無理矢理連れ帰るかと思ったが、ただ見ているだけだったという。
それを聞いた猫美は、手に持っていた仕事を机にドサっと置いた。そして、お世話になったお礼に今日は沢山こき使ってくださいと言った。
猫美の目にはもう、迷いはなかった。
「私はあの二人に会って ちゃんとお話がしたい」
消えた勾玉の気配
花魄の元を出た猫美は、帰りを急いでいた。急げば夜までには着くだろうか。しかし、町は今日人が多くなかなか思うように進めない――そんな猫美に、誰かが手を伸ばした。
その時混沌は、勾玉の気配が消えたのを感じた。
一方饕餮は、混沌と争った昔のことを思い出していた。その頃の混沌は、他者に興味など持たなかったのに――
「饕餮!」
饕餮の前に混沌が駆け付けた。
「…勾玉の気配が消えた お前の力を貸せ」
―――
(混沌さんと紅さんに会ったら まず何を話しましょう)
猫美がそう考えていると、目の前に泥だらけの混沌と饕餮、そのしもべの犬が飛び出してきた。
――早くみんなの所へ帰らないと―…
そう思って息を切らせて歩いていた猫美は、突然現れた混沌たちに驚いた。
「どこにいってたこの馬鹿」
怒る饕餮に、猫美は途中で道を聞かれて案内していたら遅くなったから急いでいたと説明した。
「何もされていないか?」
混沌は猫美の顔をつかんで自分の方へ向けた。どこか痛めつけらたとか、と聞く混沌に、ないですよと猫美は答える。
混沌と饕餮は猫美が無事だったことにようやく安堵し、ふたりで息をついてしゃがみこんだ。勾玉の気配が消えたのは、人が多いためだったようだ。
もしかして二人で一緒に探してくれたんですか、と聞く猫美に、混沌と饕餮は気まずそうにお互い見合って言い争いを始めた。そんな二人のやり取りを見て、猫美は嬉しそうに笑った。
「探してくれてありがとうございます」
少し二人が仲良くなったように見えたので、と言う猫美に混沌は馬鹿を言うなと返す。駄犬とのおともだち計画は失敗だ、だから――
「穏やかな生活とやらはあきらめろ」
そう微笑んで、混沌は猫美の頭を優しく撫でた。撫でられたところに、猫美は自分で触れた。頬が熱い。
「…か 表情(かお)と言葉が一致していませんよ…」
「何がだ?」
「いいから早く帰ろうぜ メシだメシ」
そうして3人は、家路を急いだのであった。
――帰宅した猫美は、不在の間汚れまくった家を見て膝から崩れ落ちた。
「穏やかな生活が」
そんな猫美に混沌は言った。
「あきらめろと言っただろう」
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この凶愛は天災です【第13話】の考察・感想
普段クールな混沌ですが、今回はかなり表情が豊かでした。
猫美のために饕餮と仲良くなろうとする姿が、あまりにも真剣で余計に笑いを誘っていました。
混沌よりも「仲良し」がわかるぜ、という饕餮も結局その対象は犬っていう…。間違ってない、間違ってはないんですが…そんな饕餮がかなり愛おしかったです。
何者にも無関心、自分にしか興味がなかった混沌のことを変えたのは、勾玉?それとも猫美?猫美も、混沌に心が向いているような気がします。
猫美の家出編が完結しましたが、次回はどうなるのでしょうか?
まとめ
以上、『この凶愛は天災です』第13話のネタバレと考察・感想をお届けしました。
次回の『この凶愛は天災です』第14話は、LaLa6月号(4月24日発売)にて掲載予定です。
次回のネタバレ・感想の記事もお楽しみに!
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