LaLa2021年3月号(1月22日発売)の『この凶愛は天災です』第11話!
この記事ではネタバレと考察・感想を紹介しています。
この凶愛は天災です【第11話】のあらすじ・ネタバレ
混沌の誘い
「お前の方がかわ…」
猫美の顔についている花びらをとってやりながら、そう囁く饕餮の姿を物陰から見ていた花魄。
打ちひしがれている花魄の前に、混沌が現れ誘いかけた。
「…饕餮と添い遂げたいのだったな その願い私が叶えてやろう」
その瞬間、猫美は巨大な花に喰われ捕らわれてしまった。同じく巨大な花に乗った花魄とともに空を舞い、花魄の住処へと運ばれる。
とっさのことに、何が起こったのかわからない猫美。
花魄は混沌を恐れるあまり、猫美を攫って住処へ逃げ帰ったのだった。
よく分からないけれど、猫美は饕餮と恋人ではないので畑を元に戻してもらいたいということをわかってもらうチャンスだと花魄に説得を試みる。しかし、花魄は饕餮が人間に笑いかけるなどありえなかったのだといって猫美を殺そうとした。
花魄の操る枝に身体を締め付けられ、苦しむ猫美。あと一歩、というところで大量の鴉が二人の間を割って入った。
鴉に視界を遮られた花魄が目を凝らすと、饕餮が猫美に口づけをしている姿が見えた。
猫美の勾玉の力が、饕餮に流れ込む。
勾玉の力を得た饕餮は人間の姿から悪神の姿に戻っていった。
「てめぇ 自分が何したか分かってんだろうな」
怒れる饕餮は、花魄を殺そうと迫る。苦しい息の下、猫美は止めようとしたがその前に上から飛び降りてきた混沌が饕餮の身体を下敷きにした。
「恋人を一人で逝かせる気か?」
混沌は饕餮の髪をつかみ口づけする。――饕餮から、勾玉の力を奪い取るために。
「共に逝け」
花魄の過去
――その頃檮杌と窮奇は、勾玉の気配を辿って猫美たちを追っていた。花魄の木の上の方で勾玉の気配を感じた二人は懸命に登るが、混沌の力の開放によって木の下へ落されてしまう。
猫美が命令できないように口を塞ぎ、小脇に抱えた混沌は饕餮を力で攻撃していた。
塞がれたまま留守番の命令をしたはずじゃ…と訝しむ猫美に、混沌はあんなものは半日で効力を失わったわと不敵に笑う。猫美は知らなかったが、命令には持続性があまりないらしい。
混沌の力から逃げながら邪魔すんな、と叫ぶ饕餮に混沌は消滅しろと容赦ない。
「小娘と二人で出かけた貴様が悪い」
混沌が邪魔に入り、饕餮を消そうとしている理由がそれ――なんてくだらない理由――…!
猫美は思わず混沌を白い目で見てしまう。
混沌の力のせいで、花魄の住処の木が崩れかけている。猫美が慌てて花魄の姿を探すと、花魄は混沌の力の影響で美しかった身体が老人のように干からびてしまっていた。
饕餮の名を呼びながら崩れ落ちる花魄。
(――だから近づきたくなかったのじゃ)
混沌の力は生あるものを無に帰す力。混沌が歩けばその道の草木は枯れ、美しい景色は荒野と化す。その力は木の精霊である花魄にも及んだ。
ある時、知らず花魄の近くを通った混沌の力で、花魄は醜く枯れてしまった。
周囲の妖に水を求め助けを乞うも、醜い姿になった花魄に誰も見向きもしなかった。
花魄が倒れた森には、四凶の饕餮が住んでいた。倒れたまま身動きがとれない花魄の前で、妖が饕餮に喰われるのが見えた。
四凶のうち混沌のみならず、饕餮にまで遭遇してしまった不運を嘆いていた花魄だったが、饕餮がとった行動は思いがけないものだった。
持っていた水袋から花魄に水を与えてくれたのだった。
「綺麗な花を咲かせるんだな あんた」
――あの時のように、饕餮は今度も助けてくれるはずだ。妾の花が好きなのだから…
枯れていく花魄は饕餮に助けを求めて手を伸ばした。しかし、饕餮は花魄をただ一瞥したのみだった。
「そのまま朽ちろ 花魄」
勾玉の持ち主である猫美に手を出したあんたに生かす理由なんてねえよ、と冷たく言ってのける饕餮。しかし、その言葉に花魄だけでなく、猫美までもが傷ついた顔をしていることに戸惑いが隠せない。
さっきまで、あんなに楽しそうにしてたはずなのに。
猫美は、混沌に口を押えられたまま空いている方の手で花魄の枝を折り取った。そして、その枝で抑える混沌の腕を刺そうとする。
それに気づいた混沌は、口を押えていた手で猫美の枝を持つ手を引き離した。
「伏せ」
話せるようになった猫美は開口一番、混沌に命令する。
命令に逆らえず伏せた混沌の身体に耐え切れず、花魄の木は崩れ猫美、混沌、饕餮、花魄の4人は木の下へ落ちて行った。
落ちていく僅かな間、饕餮は花魄が無邪気な顔でこの花をお主のために咲かせたと笑う姿を思い出していた。
お主に譲ろう
「…良かった 元に戻りましたね」
木の下に落ちた猫美たちだったが、猫美は混沌に守られ花魄もまた饕餮が下敷きになり無事であった。
戻す意味がわからぬと言う混沌は、猫美に命じられて正座させられ中だ。
なぜ自分を助けたのか、と聞く花魄に、饕餮はまだあんたと俺のデートをしてないだろとぶっきらぼうに答えた。
約束を守ろうとしている饕餮に感動している猫美の目の前で、饕餮は枝にまかれ宙を舞った。
「なんて酷い男なんじゃーーー!!!」
花魄は他の女とデートなど許さぬぞと饕餮を振り回し、猫美の上に頬り投げた。
「猫美という恋人がいるではないか!」
(…は?)
花魄は誤解している、猫美はそう思った。
誤解だ、という猫美に同調して饕餮も怒ったのは勾玉にある四凶の力の為だと主張するが、花魄は聞く耳を持たない。
「言い訳などいらぬ その娘をかわいいと言っていたではないか」
花魄にそう耳打ちされて思わず猫美を見た饕餮は、不意に顔が赤くなっていくのを感じた。
「…もしかして頭とか打ちましたか?」
怪訝な顔をする猫美にうるせえ見んな寄るなとわめく饕餮。
混沌は正座させられたまま、やはりその二人は消すべきだと進言した。花魄はそんな混沌におびえつつも、二人の邪魔をするなら返り討ちじゃと息巻いている。
そんなことより、畑を早く元に戻してほしい猫美であった。
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この凶愛は天災です【第11話】の考察・感想
饕餮回、良かったですね。
ちょっと怖そうで近寄りがたいオラオラ系の男子がふっと優しくしてくれたとき、思わずときめいてしまうのわかります!
饕餮も最終的に花魄を助けるし、猫美のデートの憧れを叶えようとしてくれるし、なんだかんだ優しいですよね。
口では素直じゃないのに顔に素直にでちゃうところも良すぎるなーと思いました。
混沌も普段クールな感じなのに、饕餮にめっちゃ嫉妬してましたね…重い…しかし顔が良いからチャラ!
次回も楽しみにしています!
まとめ
以上、『この凶愛は天災です』第11話のネタバレと考察・感想をお届けしました。
次回の『この凶愛は天災です』第12話は、LaLa4月号(2月24日発売)にて掲載予定です。
次回のネタバレ・感想の記事もお楽しみに!
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