週刊少年サンデー2021年12号（2月17日発売）の『MAO』第81話！
この記事ではネタバレと考察・感想を紹介しています。
MAO【第81話】のあらすじ・ネタバレ
土砂崩れと謎の一団
山間部、土砂崩れの起きた一帯を歩く夏野。
土砂の中には家屋が埋まっていた。
夏野はその家屋の傍に札を敷き、土砂を払いのける。
入り口が開けた家屋の中に入ってみると、その住人かと思われるミイラ死体が倒れていた。
すると、侍や住職のような恰好をした人間達が、背後から舌を伸ばすようにして夏野に攻撃を仕掛けてきたのだった。
夏野はこの付近一帯の土砂崩れもこの人間達の仕業ではないかと推測を立てるのであった。
一座の噂
屋敷では華紋が花に水やりをしていた。
華紋は風が冷たくなってきた、と言うと傍に居た屋敷の娘達に風邪をひかせない配慮をきかせ、屋敷の中に帰らせた。
すると華紋は草陰に隠れていたボロボロの姿の夏野を呼び寄せる。
夏野は不知火の社の件で貸しもあるために、華紋に力を借りに来たというのであった。
二人は屋敷の中に場所を移すと、夏野は自分が気になっているという村芝居の一座の話を始めた。
その一座は人里離れた村ばかりに訪れては興業を打っていたのだが、その一座が去っていった後は必ず村が消滅するという噂があるという事だった。
夏野はそれを確かめるべく、一座が立ち寄ったという噂の村を訪れたが、人がいないどころか土砂崩れで全て埋まってしまっていたという。
そしてその土砂崩れ後ははまるで山肌を大きな手でえぐり取られたような跡が残っていたとの事であった。
その話を聞いた華紋は夏野に対して、なぜその一座を追っているのかという疑問を投げかける。
それは祈祷所の出来事と何か関係があるのか、割って入ってきて問いかけたのは摩緒であった。
夏野の背後には何が
紅子に連れられて華紋と夏野の前に現れる摩緒達。
夏野はなぜ摩緒までと意外そうにしている。
摩緒と華紋が知りたい事は、夏野の背後に誰か術者の存在があるのではないかという事であった。
以前、摩緒と夏野が訪れた祈祷所で二人まとめて土を浴びせられた際、夏野だけが気を失ってしまった事。
夏野は気を失っていながらも、それは誰の放った術なのかをわかっていたのではないか、と摩緒は問いかける。
そして華紋は悲田院で対峙した土人形、あれが誰が操っているものなのかも夏野に尋ねる。
傍に居た菜花はその土人形を操っている者と祈祷所で土をかけてきた者は同一人物なのでは、と推測する。
しかし当の夏野は、それは自分にもわからないと答えるのであった。
土人形との「約束」
夏野が病床に伏せていた頃、その土人形は小さな姿で枕元に現れ、「生きたいか」と尋ねてきたという。
夏野は「生きたい」と答え、土人形と契約みたいなものを結んだのであった。
契約というのは土人形が夏野を生かす代わりに、夏野は土人形の欲しいものを捜す、というものであった。
その土人形の契約で生き長らえているのだとしたら、夏野が五色堂に呼ばれたという話はどうなってしまうのか。
菜花は疑問を口にするが、対する夏野は記憶はあるのだけれども、それが本当に自分の記憶なのかわからないという事であった。
五色堂に呼ばれた者は死なない体になるはずが、悲田院で病によって死にかけていた事が理屈に合わないと華紋は夏野に話す。
夏野が言うには、自分の下には百年ごとに使いが現れ、その度に新しい土の施術を受けて命を長らえているとの事であった。
そして今回はその使いの祈祷師が殺されてしまったために、祈祷所の時の様に土を浴びせるという荒療治が行われたのだと摩緒は推測する。
夏野は「土人形との「約束」は守りたいと思っている」と、思いを明らかにする。
それと共に、村を消滅させながら漂流する村芝居の一座こそが土人形の欲しがっている者を持っているのではないかと自分の目的を摩緒達に語るのであった。
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MAO【第81話】の考察・感想
夏野の素性が少しずつ明らかになってきました。
以前疑問視されていた「百年目」というのは夏野が生き長らえるための儀式だったのですね。
夏野は生き長らえるために、土人形は自分の求めるものを夏野に捜してもらうために、とお互い了承し合ったうえでの契約を結んでいましたが、そもそも土人形はなぜ夏野に接触したのでしょうか？
裏で操っている術者がなにか夏野と深い関係がある人物なのかもしれません。
カメレオンのように舌を伸ばして攻撃する謎の一座も出現してきたので、次回以降はバトル展開が多くなってくるかもしれませんね。
なにか儚く感じる夏野の運命、今後はどう動いていくのでしょうか？
まとめ
以上、『MAO』第81話のネタバレと考察・感想をお届けしました。
次回の『MAO』第82話は、週刊少年サンデー13号（2月24日発売）にて掲載予定です。
次回のネタバレ・感想の記事もお楽しみに！
