LaLa2021年3月号(1月22日発売)の『天堂家物語』第四十一話!
この記事では最新話のネタバレと考察・感想を紹介しています。
前回 | 今回 | 次回 |
---|---|---|
第40話 | 第41話 (最新話) |
第42話 |
『天堂家物語』を全巻無料で読む方法は、以下の記事で解説しています。
無料で読む方法をお探しのかたは、ぜひ参考にしてみてください。
天堂家物語【第41話】のあらすじ・ネタバレ
人質交換
軽井沢から天堂家へ戻った雅人と晶。
晶は天堂家の玄関で使用人の縣を呼ぶように申し付けるが、すでに縣は周の命で軽井沢へ出た後だった。雅人を背後に伴った晶は、誰でもいいから自分の使用人を早く呼ぶように女中へ命じた。
薄暗い廊下の奥から、周が現れた。
「成る程 同じ顔だな」
晶の背後にぴったりとついた雅人は、周の顔を見て言った。
「片割れ お前が首謀者か」
存在を忌まれるとは憐れな、と言う雅人に周はお前に言われたくないと返す。
「随分とここに来るのが早いじゃねえか」
お兄様は大事なお勤めがあると聞いていたが、それより大事な”道具”をお持ちとは…と雅人を挑発する周。
雅人は晶の顎を片手でぐいっと持ち上げ、この無力な女に人質としての価値があるならお互い様だなと答える。
「触るなッ」
ひどく反応する周に、雅人は”あれ”はどこにいる、と訊いた。
晶の開放が先だ、という周。雅人は晶の首に短刀を当て、もう一度訊いた。
「よく目を開けて答えろ 俺に従うか 否か」
らん救出!
――その頃らんは、いまだ縛られたまま畳にぐでーっと横たわっていた。
酒を飲んだせいか、頭がぐわんぐわんと割れるように痛む。酒を飲まされて、雅人の話をして…その後の記憶がない。周がいたはずなのに、どうして今誰もいないのだろう。
”お前は惚れてるだろ?”
周に雅人のことをそう聞かれて、はっきりと覚えてはいないがとんでもないことを口走った気がする。そういえば以前にも、天堂雅人に惚れているのでしょうと聞かれたことがある。
だが、違う。らんはそんなことを望んではいない。自分はただ、道具として雅人の役に立てればそれでいいのだ。
らんは畳から身体を起こす。…逃げなければ。でもどうやって…どうすればここから出られる。
誰も助けに来なくとも。
(諦めちゃだめだ)
らんは雅人の背中を思い出す。
(雅人様に会いたい)
その時、部屋に誰かが入って来る気配がした。らんが目を向けると、そこには晶を伴った雅人が短刀を手にして立っていた。
驚き、目を見張るらん。
雅人は晶を横に払いのけ、らんを縛り付けていた縄を切った。
「無事か 蘭」
らんは助けに来た雅人に、震える手で抱きついた。そんならんを、雅人はぎゅうと抱きしめ返す。
雅人に解放された晶を抱きとめ、周はこの騒ぎは母屋の人間に知られるぞ、自分の立場はわかっているのかと雅人に問うた。
雅人は冷たく周を見やり、持っていた短刀をその額に突き付ける。その言葉、そっくりお前に返してやろう、と。
「家に囚われた亡者どもめ この呪われた暗窟で断獄の刻を待つがいい」
誰にも触らせるな
雅人に助け出されたらんは、井戸で水を浴びるほど飲んだ。人心地ついて顔を上げると、そこには雅人が立っている。
「すいま せん でした…」
力なく途切れ途切れに謝るらんに、雅人はただ無事ならいい、と答えた。
雅人は、俯くらんの手をとってその手首に痛々しく残る縄の後を見つけて苦し気な表情を浮かべた。
「…何かされたか」
雅人に聞かれたらんは、周にされた何かを思い返したが、色々されすぎてどこから言えばいいかわからないほどだった。思わず言葉に詰まるらんに、雅人は言えないようなことをされたのかとうなだれる。
「い いえ」
らんは雅人の様子を見て、慌てて話し始めた。変なお香をかがされ縛られて、体の自由を奪われたこと。頬の傷を舐められたこと――
頬の傷のことを口にした瞬間、らんは雅人に強く抱き寄せられた。
雅人は頬の傷に触れ、そっと口づけをした。誰と何をしようがお前の勝手だが、と雅人は言う。
「この傷は俺だけのものだ 誰にも触らせるな」
傷を雅人に触れられ、らんの頬は紅潮する。
「ま…」
言いかけたらんの肩に、雅人が倒れこんできた。驚いたらんが見ると、雅人はそのまま気を失ってしまったようだった。
「雅人様…⁉」
ずっと一緒よ
夕焼けの空に、カラスの鳴き声が響く。
窓の側で籐の椅子に腰かけ、操は外の様子を眺めていた。
――――
ヒック…ヒック…と、晶がすすり泣く声が聞こえる。
晶は先ほどまでの恐怖が忘れられないのか、周に抱きついて泣き続けている。
「雅人お兄様 もういない…?」
とっくに、と周は答えた。晶は周の服をぎゅうとつかみ、殺されるかと思ったと言った。
周は悪かった、と素直に晶に謝る。
目に涙を浮かべ、晶は続ける。あんな恐ろしいお兄様はいらない。私あんたがいればいいわ。
「ずっと 一緒よ 周」
「…あァ そうだな」
――周と晶はお互い抱き合った。
そこに落ちている格子の影が、まるで牢獄のように二人を捕らえていた。
天堂家物語の最新話を無料で読む方法とは?
漫画が今すぐ読めないときは、
文字から想像して楽しむのも良いですよね。
しかし、
やはり、漫画ならではの価値があると思います。
イメージも一緒に、
スピーディに楽しみたい!
ワクワクしながら、
漫画ならではの世界を味わいたい!
そんなあなたにおすすめなのが、U-NEXTです。
初回の無料登録で、すぐに600円分のポイントを貰えるので、『天堂家物語』第41話が含まれている、月刊LaLa2021年3月号を無料で読むことができます。
天堂家物語【第41話】の考察・感想
とうとうらんが助け出されました…!雅人が乗り込んできたところ、ドキドキしました。
らんのことを道具だといいながら危険を冒して助けにきたり、頬の傷を舐められたと言ったら俺以外に触らせるなと怒ったり…。
やっぱり雅人もらんのこと大切に思ってますよね!
らんも雅人から道具として使われればそれでいい、なんて切ないです。
2人の関係はどうなっていくのでしょう…。
その前に、雅人が倒れてしまったのが気になります。ただの疲労?軽井沢まで往復なんて無茶したから?
次の展開がまた気になりますね!
まとめ
以上、『天堂家物語』第四十一話のネタバレと考察・感想をお届けしました。
次回の『天堂家物語』第四十二話は、LaLa5月号(3月24日発売)にて掲載予定です。
次回のネタバレ・感想の記事もお楽しみに!
『天堂家物語』8巻が10/5に発売されました!
最新刊を今すぐ読むならU-NEXTがおすすめです。
無料体験で600円分のポイントをゲットできます。
※期間内の解約で一切料金がかかりません※