LaLa2021年1月号(11月24日販売)の『この凶愛は天災です』第9話!
この記事では最新話のネタバレと考察・感想を紹介しています。
『この凶愛は天災です』第9話のあらすじ・ネタバレ
倒れた猫美
幼い猫美は、熱を出して横になっていた。
額に手を当ててくれたおじいちゃんは、粥と薬をもってくるといって猫美に背を向けて行ってしまった。
手を伸ばす猫美――
「いたっ」
ふと手に痛みを感じて、猫美は目が覚めた。
気づくと、饕餮が猫美の手をかじって「くそ不味い 病気の人間の味だ」と唸っていた。
自分はどうして寝台に横になっているのかと訝しむ猫美に、混沌は話の途中で倒れたのだと言った。
寝台の周りでは、四凶が心配そうに猫美の顔を覗き込んでいる。
病気のことがよくわからない四凶に、
「病気っていうのは人間の体を弱らせて最悪死に至らしめるものだよ」
と話しかけながら部屋に入ってくる人影――玲々だ。
猫美が死んでしまえば、最悪彼女の命と共に四凶の力も消滅することもありえる、という玲々に、混沌はどうすれば生かすことができるのかと聞く。
「よく食べよく眠る 軽い病なら大体はこれで治…」
玲々が話し終えるのをまたず、四凶は猫美によく食べさすために野菜だ肉だと言いながら部屋から散っていった。
玲々もまた、熱で横たわる猫美にしばらく四凶を見張っているからゆっくり休むといいと言って部屋を出て行った。
寝ていられない猫美
騒がしい四凶(と、玲々)が出て行って静かになった部屋。
目を閉じて横になっていた猫美は、まだ熱の下がらない体で起き上がろうとしていた。
一方台所では、窮奇(藍さん)と檮杌(栗さん)が料理に励んでいた。
檮杌は、包丁片手に気合ばっちりである。
いつか猫美に愛してもらうって決めたんだ、という檮杌。
張り切って魚をたたっ切った檮杌とそれを見守る窮奇の後ろを、熱のせいで頭から湯気が出ている猫美がふらふら横切っていった。
「今、猫美の気配がした様な…」
首をかしげる窮奇。
そこに通りかかった玲々は「臭っ 何やってんの⁉」と二人に思わず聞いた。
「書き付けを参考に創作料理です」と答える窮奇に「書付通りにつくりなよ!」とつっこまざるを得ないのであった。
さて混沌は、一人で畑にいた。
畑のほとんどを犠牲にして初めて抜けた人参を手にして座り込んでいた。
人参を見つめ、弱々しくなった猫美のことを考える混沌。
その横に、いつの間に現れたのか猫美が抜いた人参を見て感心している。
「人参抜くの上手になりましたね」
猫美はすぐさま混沌に担がれ、寝台に戻された。
夕食の準備をするという猫美に、混沌は寝台に縛り付けられたいかと圧をかける。
「でも…」
なにか言いたげな猫美に、混沌は夕食はこちらで用意するとぶっきらぼうに言い、畑に戻っていった。
畑では檮杌が混沌の抜いた人参を見つけて喜んでいる。
混沌と人参の取り合いが始まったのを聞きながら、猫美はまた身を起こした。
「その猪、紅さんが仕留めたんですか⁉すごいです」
猫美は、今度は森の中に現れた。猪を捕らえて肩に担いできた饕餮に、称賛の声を上げる。
「何でここにいるんだよあんた」
饕餮の疑問に答えず、猫美はさっそく持ち帰って解体しましょうと先を歩き始めた。
(馬鹿なのかこいつ 弱った体で一人でやって来て)
饕餮の頭に、猫美が死ぬと四凶の力も消滅するといった玲々の言葉がよぎる。
だったら死ぬ前に勾玉ごと猫美を食い尽くせば――
手を伸ばした饕餮に、猫美は無防備に倒れこんできた。
「は!?おい まさか死ん――」
慌てる饕餮。猫美は熱が高くて苦しいのか、瞳を閉じて息を荒くしている。
そんな猫美を見て、饕餮は自分が猫美に看病されたことを思い出していた。
その時、饕餮の頭に鋤が飛んできた。
「小娘から離れろ 野犬」
今度は鍬をかかえた混沌が恐ろしい顔をして立っている。
「こいつが勝手に来たんだよ!」
猫美は二人に連れ帰され、寝台に寝かされた。
「何でふらふら出歩いてんだよこいつ」
饕餮と混沌が言い争いながら、猫美を気遣って部屋の外に出ようとするが…
「…お前は一体どうしたいんだ?」
猫美は目を潤ませながら起き上がって、饕餮と混沌の裾を掴んでいた。
「ひ 一人になると淋しくて眠れないんです」「だから――」
必死な猫美を見て、二人は猫美の手を取った。
「意味分かんねぇけど こうしてれば淋しくないのか?」
そして猫美を真ん中に挟むようにして二人は横になった。
あんたには借りがある、という饕餮と、お前が弱っていると落ち着かないという混沌。
今は眠れ、いなくなったりはしないからと混沌はそっと猫美の頭に手を置いた。
その手に安心した猫美は、夢を見た。
目が覚めて寝台からおじいちゃんを探す猫美の元に、おじいちゃんは粥を作って持ってきてくれた。
「じいちゃんはいつでも側におるぞ」
そうして猫美の頭を優しくなでて、笑顔でそう言ってくれるのだった。
目を覚ますと
おじいちゃんのお粥の香りを感じて、猫美は目を覚ました。
熱はどうやら下がったらしい。
はっと正気に返ると、混沌と饕餮がそろって両側から猫美を見ている。
「ようやくお目覚めかよ」
思わず固まる猫美。熱にうなされて、思わず二人の裾をひっぱったことを思い出したのだ。
まだ熱があるのかと額に手を当てようとする混沌に、
「動かないでください」
と叫び、猫美は勢いよく起き上がった。
「看病ありがとうございました では!」
ぺこりと頭を下げ、ダッシュで寝台を離れる猫美。
起きてきた猫美を見て、ごはんできたよと檮杌が声をかけた。
途中からほとんど自分が作ったんだが、と玲々はぐったりしている。
檮杌と窮奇、玲々が猫美の顔を覗き込むと、猫美は真っ赤な顔をしていたので、思わず檮杌が悪化してる…!?と叫ぶ。
違う、と必死に否定する猫美に、窮奇が看病するので部屋に戻ってくださいと促した。
「もう十分です!!」
『この凶愛は天災です』第9話の考察・感想
久しぶりに登場した玲々ですが、代わりに四凶(主に檮杌と窮奇の料理)の面倒を見てくれるなんてめっちゃいい人ですね。
四凶が猫美のために慣れない料理をしたり、野菜を抜いたり、猪獲ったりしてくれるなんて可愛すぎでした。勾玉を守るため、といいつつ猫美を大事にしてるところが胸キュンです。
猫美もおじいちゃんが死んで心細かったでしょうに、今は賑やかで楽しそうですね。
香りはおじいちゃんのお粥と同じだったみたいですが、檮杌と窮奇のお粥は一体どんな味がしたのでしょう…。
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まとめ
以上、『この凶愛は天災です』第9話のネタバレと考察・感想をお届けしました。
次回の『この凶愛は天災です』10話は、LaLaにて12月24日に発売予定です。
次回のネタバレ・感想の記事もお楽しみに!