九龍ジェネリックロマンス【第40話】最新話ネタバレと考察・感想!工藤と鯨井の休日

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ヤングジャンプ2021年16号(3月18日発売)の『九龍ジェネリックロマンス』第40話!

この記事では最新話のネタバレと考察・感想を紹介しています。

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九龍ジェネリックロマンス【第40話】のあらすじ・ネタバレ

休日

鯨井は、氷の入ったグラスを机の上のねじの側に置いた。

「直りそうですか?」

机の上には古いテレビ。その前で工藤が眉間にしわを寄せて難しい顔をしている。

今日は休日。工藤に調子が悪くなったテレビの修理に来てもらったのだった。

「あとついでにトイレのドアも付けて貰えます?」「あとあと蛇口も見てほしくって~」

「あとあとあと~~~」

「オイッ」

テレビ以外にも次々出てくる修理依頼に、工藤はあきれた。

クラブ万里

「本当に直しちゃってビックリです!ありがとうございます!」

鯨井と工藤は鯨井のアパートを出て歩いていた。鯨井は思いがけず故障を直してもらえて上機嫌だ。

貴重な休みだったのに、とぶつぶつ文句を言う工藤に、どうせヒマなんだからと軽くあしらう。

文句をいいつつも、工藤は先ほどのテレビのネジがなぜか一つ余ってしまったことは黙っておこうと思った。

お礼に夕飯をおごる、という鯨井に何を食べたいか聞かれて考えていた工藤は、ふと前方から長い耳の誰かが走ってきたことに気が付いた。

「くっどーちゃーんっっっ」

ものすごくスタイルの良い金髪ロングのバニーガールが駆け寄って来るや否や、工藤に抱き着いてきた。工藤の行きつけのクラブの女の子のようだ。

今から飲みにおいでよ、とべたべたされてにやける工藤を冷たい目で見る鯨井。

お姉さんも出前とるからおいでよと誘われ、その押しの強さに負けて鯨井も工藤とともに「クラブ万里」へ行くことになったのだった。

工藤と鯨井が店に入ると、いつも一緒に麻雀をしている老人たちが飲んでいた。

「おー!工藤!」

「なんだよお揃いで。」

工藤は愛想よく手を挙げた。

店のバニーガール(ルォチンちゃん)から出前のメニューと一緒に、ずっと読みたかったらしいジャンプの最新号を手渡された工藤は、出前の注文もそこそこに鯨井に「しばらく話しかけんな」と言い放った。

思わずムカついた顔をする鯨井に、麻雀仲間の一人がまーまー、となだめる。

「この店ではイイ年した大人がみーんな 子供に戻れる貴重な店なんじゃよ。」

そう言われ、鯨井はフーン…と怒りを収めた。そういえば、と鯨井は陳のことを思いだす。

「あ、そうだ陳さんの件…」

「おー!アイツな!」

麻雀仲間で陳の家に行ってみたら、まるで夜逃げでもしたようにもぬけの空だったそうだ。仲間の誰にも一言も言わず。

「工藤さんも何も知らなかったんですよね?」

愛はどこへも行かない

話しかけるなと言われていたのに、思わず工藤に話しかけた鯨井はその目を疑った。

先程までジャンプを読んでいた工藤は、いつの間にかマイクを握りしめて歌い始めていた。

「♪石コロけとばし夕陽に泣いた僕」

熱唱している工藤を冷ややかに見守る鯨井。

〈生きていくんだ それでいいんだ

 ビルに飲み込まれ 街にはじかれて それでもその手を離さないで

 僕がいるんだ みんないるんだ

 愛はここにある 君はどこにもいけない〉

来々軒の出前で、小黒がやってきた。工藤の声はクラブの外まで響いていたので、工藤がいることがすぐわかったようだ。鯨井もいたのか、と料理を手渡す。

〈明日も何かをがんばっていりゃ

生きていくんだ それでいいんだ

波に巻き込まれ 風にとばされて それでもその目をつぶらないで

僕がいるんだ みんないるんだ そして君がいる 他に何ができる

生きていくんだ それでいいんだ

ビルに飲み込まれ 街にはじかれて それでもその手を離さないで〉

工藤の熱唱に、鯨井も次第に吸い込まれるように聞き入った。

〈僕がいるんだ 君もいるんだ みんなここにいる〉

〈愛はどこへもいかない〉

最後のフレーズを歌いきった工藤は、鯨井と少しの間見つめ合った。

「…ご静聴ありがとうございました」

工藤は前を向きなおし、丁寧におじきをした。

帰り際に

「工藤さん!起きて下さい! 帰りますよ工藤さん!」

歌った後の工藤は酒に酔いつぶれてしまい、帰り際鯨井に呼びかけられてもソファから起き上がれなかった。

店のママにそのままにしておいていいといわれたので、鯨井は工藤を連れて帰るのをあきらめて先に帰ることにした。

「今日は色々と直してくださってありがとうございました」

工藤はソファからチラと鯨井の方を見て、すぐ顔をそむけた。

「…また頼まれてやってもいいけど。」

目をそらしたままの工藤の言葉に、驚く鯨井。

思わず少し工藤から身をそらした時、カランと何かが床に落ちた。

「何だこれ…ネジ?」

工藤は目をそらして沈黙していた。

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九龍ジェネリックロマンス【第40話】の考察・感想

工藤が突然『田園』(玉置浩二)を歌い始めて鯨井が目を飛び出させて驚いてましたが、私も同じぐらい驚きました。唐突じゃない!?何がおこった??と思っていたら、歌の歌詞が不思議と漫画の世界観と合ってる…!すごい!!

「愛はどこへもいかない」のところが特にしびれました。

工藤は鯨井と鯨井Bの違いを多く感じ、戸惑いもあると思うのですが、今の鯨井のことも受け入れるということなんでしょうか。昔も今も、変わらず愛してるってこと?

だとしたら、すごい決意です。

でも、前回の「工藤からもらった金魚は最期までいっしょにいる』というくだりをはじめ、表面上は鯨井と鯨井Bは違うように感じても根幹の思考や想いなどは同じだと工藤は感じたのかもしれませんね。

まとめ

以上、『九龍ジェネリックロマンス』第40話のネタバレと考察・感想をお届けしました。

次回の『九龍ジェネリックロマンス』第41話は、ヤングジャンプ18号(4月1日発売)にて掲載予定です。

次回のネタバレ・感想の記事もお楽しみに!

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