週刊ヤングジャンプ2021年13号(2月25日発売)の『ゴールデンカムイ』第269話!
この記事ではネタバレと考察・感想を紹介しています。
ゴールデンカムイ【第269話】のあらすじ・ネタバレ
ウイルクの死の偽装工作
ウイルク派と反ウイルク派に分かれて激闘を繰り広げるアイヌたち。
始めは殴打だったが、銃の発砲をきっかけに銃撃戦に変わる。
ついに死傷者が出る。
そして7人が死んだ。
鶴見中尉たちは最後に死んだ老人の死体と、6人の頭部を見つける。
全ての頭部の皮が剥かれていて、仲間と皮が入れ替えられている。
アイヌは全員で7人だったはずで、誰がこのような工作をしたのかと訝しむ宇佐美。
おそらくその中の一人はキムシプだと鶴見中尉は考えている。
つまりアイヌは全員で8人だったと見るべきだ。
ウイルクはキムシプの死体を使って自分の死を偽装した。
全員の目玉をくり抜いたのも自分の目に特徴があるからだ。
昨夜の銃声を聞いた砂金堀りや猟師が集まってくる。
鶴見中尉は宇佐美に登別の保養所から応援の兵士を呼んでくるように命令する。
菊田軍曹には現場の保護を命令し、自身はウイルクを追跡した。
常識人の菊田軍曹は自分たちのせいで有古二等卒の父親が死んでしまったことを悼む。
宇佐美は正直に伝える必要はないと答える。
勝手に彼らが仲間割れしただけなのだ。
しかし、菊田軍曹は自分たちの作戦は仲間割れを期待したものだったと割り切れない。
鶴見中尉の執拗な追跡を振り切るウイルク
鶴見中尉はあの状況ではウイルクがアイヌ殺しの犯人とされることは避けられないとアシリパに伝える。
残されたアシリパがアイヌ社会でどのような差別を受けるかも想像に難くない。
キロランケに対してもウイルクが死んだと分かれば、諦めると考えたのかもしれない。
そのような打算があったとしても自分の顔を剥がすということなんて常人ならできない。
だが、ウイルクはまったく悩むことなく瞬時に決断したのだ。
ウイルクの唯一の誤算は、追跡者が鶴見中尉だったことだ。
ウイルクを見つけた鶴見中尉。
その目を見てウイルクだと確信する。
ウイルクもまた、かつて出会った長谷川だと気付く。
支笏湖に逃げるウイルクを銃で撃つ鶴見中尉。
弾はウイルクの肩に当たったが、ウイルクはそのまま泳いで逃げる。
犬童に守られるウイルク
支笏湖にある監獄部屋に辿り着いたウイルクはその長である犬童に自分のことを伝えさせる。
鶴見中尉の第七師団と監獄側は犬猿の仲だ。
犬童はウイルクを極秘に監獄へ移送した。
こうしてウイルクは網走監獄ののっぺら坊と呼ばれるようになった。
キロランケが語る真実
アイヌ7人の死体を確認したキロランケ。
その中にウイルクの顔があることを知った。
キロランケはウイルクの死を嘆き悲しむ。
家族を持てばウイルクの考えも分かるのだろうか。
キロランケもアイヌの地に家族を持った。
キロランケが日露戦争から戻ってくるとある噂を聞く。
アイヌ7人の死体の中にはキムシプがいたらしい。
両手に墨を入れていたためキムシプの死体は特徴があったのだ。
そこで疑念が湧いた。
アイヌは7人ではなかったのではないか。
その後、土方歳三がアシリパを探しに来た。
網走監獄にいるのっぺら坊、入れ墨の暗号。
断片的な情報が繋がっていく。
もしかしてのっぺら坊とはウイルクではないのだろうか。
希望を見出すキロランケ。
すでに家族が出来て、子供もいたキロランケだが、ウイルクと同じ考えにはならなかった。
金塊は極東連邦のために使うべきだし、引きこもっていては帝政ロシアにも明治政府にも勝てない。
やはり変わってしまったウイルクが悪い。
だからキロランケは、かつてウイルクが憧れた狼のやり方で、ウイルクを殺したのだ。
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ゴールデンカムイ【第269話】の考察・感想
鶴見中尉の執拗な執念とウイルクの常軌を逸した行動が印象的でした。
自分の顔を剥すのは異常だと思っていましたが、劇中でも異常者と認識されていてほっとしました。
何より変態集団の中で、菊田軍曹が思ったより常識人だったのが意外です。
いや、今までも比較的常識人だったのですが、登場のインパクトが強かったので変態だと思っていました。
この様子だと、鶴見中尉に離反することもあり得るかもしれませんね。
ウイルクを殺害したキロランケの描写も、常識人には分からない世界があるんだろうなとなんとも言えない気持ちになりましたね。
まとめ
以上、『ゴールデンカムイ』第269話のネタバレと考察・感想をお届けしました。
次回の『ゴールデンカムイ』第270話は、週刊ヤングジャンプ14号(3月4日発売)にて掲載予定です。
次回のネタバレ・感想の記事もお楽しみに!
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